いつでも気軽に香りを楽しめるアロマスプレー。
雑貨屋さんなどで、お気に入りの香りを見つけるのもいいですが、精油(アロマオイル/エッセンシャルオイル)を使って、自分好みの香りを自作することもできます。
この記事では、アロマスプレーの自作方法と、おすすめの香りのレシピを紹介します。
アロマスプレーとは?

アロマスプレーは精油を希釈してできた液体を、スプレー容器に詰めたもの。
香りを持ち運びたいときや、玄関、寝室など場所や用途に応じた香りを漂わせたいときに便利なグッズです。他にも香りの特性を生かして掃除や虫よけにも使えます。
準備するもの

アロマスプレーは雑貨屋さんなどで手に入りますが、自分好みの香りのアロマスプレーを自作すると、もっと楽しくなりますよ。
ここでは基本のアロマスプレーを作る際に必要なものを紹介します。
アロマスプレーを作るために必要なのは、以下の5種類です。
精油 | 好みのものを合計3〜20滴程度 |
無水エタノール | 5ml |
精製水 | 45ml |
スプレー容器 | 50ml以上のもの |
ラベル | レシピと作成日を記入 |
またエタノールや精製水をはかる計量カップなどを用意しておくと、作業がスムーズにすすめられます。100均ショップなどで売っているものでかまいません。
ラベルは必須ではありませんが、作成日などを記録する際にあると便利です。
精油
精油は、100%天然のものを使うようにしましょう。

オススメの精油は、この記事の後半でも紹介しますね。

無水エタノール
精油は水に溶けにくい性質があります。そこでアロマオイルと水を混ざりやすくするために使うのが「無水エタノール」です。
防腐作用もあるため、スプレーを作る際に加えると保存性も高まります。
エタノールには、主に無水エタノールと消毒用エタノールの2種類があり、アロマテラピーでは「無水エタノール」を使うのが一般的です。
無水エタノールは薬局やネット通販で購入できますが、見つからない場合は、消毒用エタノールや度数の高いアルコール(ウォッカなど40度以上のもの)などでの代用もできます。
ただし同じアルコールでも、「燃料用アルコール」や「工業用アルコール」は人体に有毒なメタノールを含んでいるため、絶対に使わないでください。
精製水
精油の香りをそのまま楽しむには、純度の高い精製水を利用するのがオススメですが、水道水やミネラルウォーターで代用してもOK。
精製水は、薬局やネット通販で購入できますよ。
スプレー容器
精油やエタノールはプラスチックを劣化させ、液漏れなどを起こす恐れがあります。容器はガラス製のものが安心。
アロマの専門店やネット通販で購入できます。
アロマスプレーの作り方

精油はそのままでは水に溶けません。無水エタノールで希釈して使用します。
精油を合計3〜20滴入れます。あとから量を増やすこともできるので最初は薄めに作るのもOK
精製水を入れ、スプレー容器のフタをしてよく混ぜます。
自分で作ったアロマスプレーは傷みやすいので、だいたい2週間をめどに使い切るようにしてくださいね。期限を忘れないように、シールなどに作成日を書いて容器に貼っておくとよいでしょう。
アロマオイルの分量・濃度について

アロマオイルの分量は全体量の0.5〜3%が基本ですが、アロマスプレーの使用目的にあわせて濃度を調整してください。
一般的に、アロマオイル1滴は約0.05mlとして計算します。
肌(虫除け・デオドラントなど) | 1%以下 子供(3歳〜)や敏感肌は0.5%以下 3歳未満の子供には使用しない |
部屋の芳香、衣類の香りづけ | 1%〜3% |
掃除、除菌、消臭 | 4%以下 |
スプレー液全体量 | 30ml | 50ml | 100ml |
---|---|---|---|
濃度 0.5% | 3滴 | 5滴 | 10滴 |
1% | 6滴 | 10滴 | 20滴 |
2% | 12滴 | 20滴 | 40滴 |
3% | 18滴 | 30滴 | 60滴 |
4% | 24滴 | 40滴 | 80滴 |
香り選びのためのレシピ
防虫スプレー

昆虫忌避作用のあるシトロネラやレモングラス、ゼラニウムといった精油を使うと、殺虫成分が入っていない虫除けスプレーを作れます。
油汚れに

キッチン周りの油汚れには、セスキ炭酸ソーダとスイートオレンジの精油で作ったスプレーがおすすめ。
- 水 500ml
- セスキ炭酸ソーダ 小さじ1(5g)
- お好みのアロマオイル 10〜20滴
キッチンのニオイ消しスプレー

雑菌などが繁殖しやすいキッチンのニオイ消しには、ペパーミントやユーカリなど、殺菌・抗菌作用のある精油がオススメ。
まとめ
この記事ではアロマスプレーの自作方法と、おすすめの香りのレシピを紹介しました。
お部屋やカーテンなどに一吹きするだけで、部屋中に香りが広がるアロマスプレー。ぜひ好みの香りのアロマスプレーを自作してみてくださいね。