一言にハーブと言っても、その種類は多様です。木のように育つものもあれば、一年で枯れてしまうもの、地上部が枯れても根が残って、翌年また楽しめるものもあります。
自分の目的や好みにあったハーブを育てるには、ハーブの分類方法を知っておくと便利です。
この記事では、ちょっと難しそうだなぁと思われがちな、ハーブの分類方法をわかりやすく解説しますね。
ハーブの名前
園芸店でハーブのラベルをよく見てみると、複数の名前が併記されていることがあります。
ここでそれぞれの意味を確認しておきましょう。
植物名 | 一般的な呼び方や、英語表記をカタカナ表記したものです。一番馴染み深い名前ですね。 |
和名 | 日本独自の呼び方です。 |
学名 | 世界共通の名前。国際的な規約にそってラテン語で表記されたものです。 あまり気にしなくて大丈夫です。 |
科名属名 | 植物学的な分類です。 栽培管理や寄植えのときの相性などに関係するので、しっかりチェックしたい項目です。 |
ハーブの生育サイクルによる分類
お店で売っているハーブのラベルには、名前以外にも様々な情報が記載されています。ハーブを買う前に、しっかりラベルをチェックし、不明なところは園芸店などの店員さんに聞いておくと確実です。
ラベルに記載されている情報のひとつに、ハーブの生態や生育の特性によるグループ分けの情報があります。ここでは、ハーブを選ぶときや、手入れをするときに知っておきたい分類を紹介しますね。
草本類(そうほんるい)

草本類とは、いわゆる草花のこと。多くはやわらかい草質の茎をもっているのが特徴です。さらに、その生態によって「一年草」「多年草」にわけられます。
一年草
多くのハーブは春と秋に種まきできます。
一年草とは、種から生長を初めて、1年以内に花が咲き、種ができると枯れる種類のハーブです。バジル、ジャーマン・カモミール、コリアンダーなどが、一年草に分類されます。
多年草
多年草とは、花が咲いて種が出来ても枯れずに、長年にわたり生長を続ける種類のハーブです。フェンネル、ミント、レモングラス、ステビアなどが多年草に分類されます。
一年中葉が緑のものと、冬になると地上部が枯れるものがありますが、どちらも春になれば再び新緑が芽吹きます。
木本類(もくほんるい)

木本類とは、いわゆる樹木です。地上部は多年にわたって開花や結実を繰り返し、固くて丈夫な茎を持っていることが特徴となっています。一般的には大型に生長するのも特徴です。
常緑樹
個々の葉は1年〜数年で枯死しますが、樹全体としては一年を通して、葉色がほぼ変化せずに生長する樹木です。ユーカリ、ラベンダー、ローズマリーなどがあります。
落葉樹
冬になると葉が落ち、春になると新緑が芽吹く樹木です。ローズやライラックなどがあります。
知れば知るほど楽しいハーブの世界
初めてハーブを育てるときは、何もかもわからないことだらけですよね。
ハーブは非常に丈夫なものが多いのですが、それでも栽培の基本は知っておきたいもの。「買ってはみたけど、どうやって育てたらいいのかわからなくて、枯らしてしまった…。」なんてことの無いよう、少しずつハーブのことを知っていってくださいね。

いろいろ知っていくと、寄植えなどのテクニックも身について、もっとハーブのある生活を楽しめるようになりますよ。