なんだか疲れやすいし、毎日だるくてしかたない。吐き気と下痢も続いているけど、内科で調べてもなんともない。
これ、なんなの?
もしかすると「仮面うつ病」の可能性があります。
主治医に相談するか心療内科等を受診してみてはどうでしょうか?
仮面うつ病とは?どんな症状があるの?
うつ病になると、気分が晴れない、死にたくなるなどといった重い精神症状とあわせて、実にいろいろな体の不調が現れてきます。
たとえば、次のようなものがよく見られる身体症状です。
- 睡眠障害
- 疲労感・倦怠感
- 食欲不振/過食
- 吐き気
- 頭が痛い
- めまい/立ちくらみ
- 耳鳴り
- 動悸
- 肩こり/腰痛/背中の痛み
- 手足のしびれ
- 便秘/下痢
これをみてもらうとわかりますが、ありとあらゆる不調が現れるんです。なかでも、睡眠障害は多くの患者さんが経験します。
僕の場合は、吐き気がひどかったです。一歩進むたびに吐きそうになってました。
そして、こういう身体症状のほうが目立って、抑うつ状態などが隠れて見えにくいうつ病のことを「仮面うつ病」と呼んだりします。
自律神経失調症と仮面うつ病との違いは?
仮面うつ病は、脳内の神経伝達物質の影響で脳の機能低下が起きている状態です。(うつ病と同じですね)
そのため、身体症状だけではなくやる気の低下や集中力が散漫になるなどの影響がでます。
一方、自律神経失調症の場合は、交感神経と副交感神経のバランスの崩れが原因です。
そのため、やる気や意欲、イライラといった感情面での変化が一日のうちでも大きく現れることが特徴です。
以下の記事では、自律神経失調症とうつ病の違いを解説しています。
内科で調べてもわからない身体症状は、うつ病を疑ってみて
上に書いたような身体症状の現れ方はホントにひとそれぞれで、その程度も個人差が大きいものです。
でも、多くの人はこういった仮面うつ病にみられる症状があらわれると、体の病気かなと思って内科を受診します。
たとえば、僕の場合は内科を受診して吐き気止めと胃薬を処方してもらっていましたが、実際の原因はわからないままで、対処療法的に薬を飲んでいるだけでした。
このように内科等で調べてもらっても原因が見つからない場合やいつまでたっても症状が良くならない場合は、うつ病の可能性も疑いましょう。
僕も、うつ病の治療をしだしたら、吐き気が嘘のようにとまりました。
以下の記事では、うつ病の症状・治療法について解説しています。
仮面うつ病を治すには?
あなた自身が「自分は仮面うつ病なんじゃないかな?」と思ったら、まずはかかりつけの医師に相談してみるのが良いでしょう。
あなたの普段の状態をよく知っている医師ならば、いつもと違う様子が見て取れれば、念のため心療内科等を紹介してくれるでしょう。
主治医には聞きにくいなぁと思う方や、主治医からは良い答えが聞けなかった場合は、自分で心療内科を調べて受診してもよいでしょう。
以下の記事では、心療内科の受診方法を解説しています。
うつ病は放っておくと、症状が悪化することもありますし、気になる状態を続けているとそれ自体がストレスになります。
実際、僕は2年ほど吐き気の症状を放っておいたため、その後に非常にツライ思いをしています。
仮面うつ病と仕事
正直、仮面うつ病の状態で仕事をするのはキツイです。
僕自身、吐き気等の身体症状が続いたまま仕事を続けましたが、パフォーマンスは非常に低下していました。
できれば、休職するなどして、一度体を休めることをオススメします。
以下の記事では、休職中のお金の心配を軽減してくれる「傷病手当金」の紹介をしています。
まとめ
- 「仮面うつ病」とは、身体症状のほうが目立って、抑うつ状態が見えにくいうつ病のこと
- 内科等で調べてもらっても原因が見つからない場合やいつまでたっても症状が良くならない場合は、うつ病の可能性も疑う
- いつもと違うと思ったら、主治医や心療内科をはやめに受診する