うつ病治療で休んでたけど復職したい。
復職までにやっておくこと、復職後の注意点はある?
うつ病からうまく復帰できるかは、復職前の準備で決まります。
生活リズムを作ること、体力をつけること。そして、復職後に頑張りすぎないための根回しをしておきましょう。
本記事では「【うつ病から復職】復職までの準備と復職後の注意点」について解説します。
タップできる目次
復職前の準備
STEP1 毎日の習慣をつくる
復職を意識し始めたら、生活習慣を整えることを始めましょう。
治療中はとにかく休むことに集中していたはずなので、仕事を始める前に十分に心身を慣らすようにします。
想像以上に身体は弱ってます。急な変化でカラダがびっくりしないようにしましょう。
①睡眠のリズムが大切
まず大事なのが睡眠のリズムを調整することです。
うつ病治療中は、どうしても不眠に悩んだり、薬の副作用の眠気に悩んだりするものです。そのため、元気なときとは多少睡眠のリズムが違っていることがよくあります。
まずは決まった時間に起きられるようにしましょう。
当面の目標は、いつもの出勤時間に間に合うように起きることです。徐々に理想的な睡眠時間を習慣化していきましょう。
②ウォーキングで体力をつける
うつ病で寝込んでいる間に、想像以上に体力が落ちているものです。
家の周りを散歩する等の軽い運動をはじめましょう。ほんの少しのことから始めるのがコツです。最初は5分〜10分の散歩でOK。それでも息が切れることもあるかもしれません。
会社までに徒歩の通勤経路があるならば、その経路を歩けるだけの体力をつけることが最初の目標です。
ウォーキングでダイエット効果も期待できます。闘病中に体重が増えてしまった人はぜひ習慣化してみてください。
③図書館に歩いて通って仕事のシミュレーション
調子が良くなってきたら、毎日の仕事の時間にあわせて図書館などに通うようにしてみましょう。
図書館は静かで周りに人がいるので、職場の状況に似たようなところがあります。職場復帰のシミュレーションにもなります。
徒歩圏内の図書館ならば、歩いていけば運動にもなり一石二鳥です。
④意識的に休憩時間を設けることを覚える
僕自身がそうですが、うつ病に悩む人には「休むのが苦手」という人が多いです。そういう人は、集中したら限界まで頑張ってしまうので、どうしても疲れをためがち。
そこで復職後の仕事をシミュレーションして、ある程度の時間集中したら、意識的に休憩時間をとる練習をしましょう。
働きすぎを防止し、うつ病の再発リスクを下げるためにも効果的です。
スマホや時計のタイマー機能を利用するなどして、強制的に休む時間をとるのがオススメ。
STEP2 復職の意向を会社に伝える
ある程度生活習慣や体力の条件が整って復職時期を具体的に考えるようになったら、会社に復職の意向を伝えましょう。
会社によっては、その際に面談などを設定してくれるでしょう。上司だけでなく人事関係の責任者に同席してもらって相談できると安心です。
その際の、相談ポイントは以下のとおりです。
- いきなり100%の仕事量は不可能
- 体調には波があること
- 2〜3ヶ月はリハビリ期間を取らせてほしいということ
①いきなり100%の仕事量は不可能
復職後はすぐに元通りの時間働くことは控えましょう。
いきなり100%の力を出すのは禁物です。普段運動していない人がいきなり全力で走ろうとすると怪我をしやすいように、これまで休んでいた人が、いきなり全力で働き始めれば身体へのダメージは大きくなりがちです。
②体調には波があること
うつ病からの回復期には、どうしても体調の波があります。
なかなか思ったように身体が動かない日もあることを理解してもらいましょう。
③2〜3ヶ月はリハビリ期間を設ける
2〜3ヶ月間くらいは、重要な役職につかずに、リハビリ期間として働かせてもらえないか相談しましょう。
役職のプレッシャーは、健康なときは適度な緊張感になりますが、うつ病を抱えていると、回復を遅らせたり、抑えられていた症状が再発したりする危険に繋がります。
復職後の注意点
最初から頑張りすぎない
この記事に書かれていることは、職場によっては交渉しても難しいでしょう。しかし、粘り強く交渉するべきです。
また、どうしても通常通りの働き方をせざるを得ない場合は、上でも述べているように適度に休憩時間を挟むことを意識しましょう。
元通りの働き方に戻せば、また再発の恐れもある
もともと仕事が原因でうつ病を発症したのであれば、元の働き方に戻すことで病気が悪化することもあります。
働き方を見直して、自分にとって無理のないやり方を確立していくことが大切です。
どうしても条件が整わないなら転職も考えて
どうしても仕事を続けるのが難しいと思ったら、転職を考えましょう。ただし、急いで決めないことです。
傷病手当金等を受給しているのであれば、受給期間いっぱい休んで、それからでも遅くないです。
あせると、余計に病気をこじらせます。
まとめ
本記事では「【うつ病から復職】復職までの準備と復職後の注意点」について解説しました。
- 復職までに毎日の習慣を見直し、睡眠のリズムを取り戻すこと、体力を戻すことを意識する
- 復職時には、会社に復職の意向を伝えるとともに、いきなり頑張りすぎずに働ける環境を整えてもらえるようお願いする
- 元通りの働き方をするのでなく、無理のない働き方を確立することが大事