うつ病治療中だけど、生活のために仕事しないと…。でも、ほんとに治療と仕事は両立できるの?
そんな不安を抱えている人のための記事です。
うつ病の急性期や症状が重い場合には、休職してしっかり療養することが必要です。でも、うつ病の症状の程度によっては休職が必須というわけでもありません。
働きながら治療を続けるにあたって注意したいポイントをまとめましたので詳しく解説します。
タップできる目次
まずは主治医に相談しよう

うつ病を治療しながら仕事もしたいと思ったら、まずは主治医に相談しましょう。
療養を必要とする段階で仕事を続けるのは、症状を悪化させる原因になります。
うつ病かな?と思ったら心療内科等を受診しましょう。
うつ病を理解する

①うつ病はどんなものか知っておく
自分自身のうつ病の傾向を知るために、うつ病がどんな病気かを理解しましょう。
うつ病を理解することは、仕事仲間に自分の症状を伝えるときにも役立ちます。
②自分の症状を理解する
自分にどんな症状が現れるのかを把握しておきましょう。
うつ病の症状は人それぞれです。気分が落ち込む、意欲がなくなるといったものから、不眠や食欲不振などの身体症状まで、ほんとうに様々な症状が現れます。
また、うつ病の症状は良くなったり悪くなったりを繰り返すものです。
どんなときに調子が悪くなりがちかを把握しておくことで、それ以上の悪化を防ぐことができます。
たとえば、僕は天気の悪い日や季節の変わり目に弱く、眠気と倦怠感がひどいです。
生活リズムを整える

①バランスの取れた食生活
食生活や栄養バランスは、うつ病と関連しているとも言われています。
偏った食生活は成人病などのリスクもあげることになるので、健康のためにも栄養バランスを考えた食事を心がけましょう。
ちなみに、僕がうつ病を発症したときは毎日牛丼とコンビニのサンドイッチばかり食べていました。
栄養バランスめちゃくちゃです。
②睡眠リズム
起床時間と就寝時間を決めて、規則的な生活を心がけましょう。休日であっても夜ふかしや寝過ぎは禁物。常に睡眠リズムを崩さないことが大切です。
また、必要な睡眠時間は人それぞれです。短時間でいい人もいれば、8時間は眠らないとパフォーマンスが落ちる人もいます。
世の中には、短い睡眠を推奨する本などもたくさんありますが、無理に睡眠時間を削っても、あとでしっぺ返しが来るだけなのでやめましょう。
③運動習慣
適度な運動はうつ病の改善にも有効です。
ストレッチや散歩、ランニングなど適度な運動をする習慣をとりいれましょう。
特にオススメは朝イチのウォーキングなどの軽い有酸素運動です。頭もスッキリして新しいアイデアが湧いてきますし、プラス思考になりやすいです。
④整理整頓
体調の良いときでよいので、断捨離をしてみましょう。
案外、無駄なものに気を取られて余計な時間と体力を使っていることに気付かされるものです。
僕の場合、メンタル面の調子の悪いときほど部屋や机の上が汚かったりしていたので、調子のいいときに思いきって物を捨てるようにしてます。
治療を継続する

①通院・服薬は継続する
うつ病の治療は急に中断すると悪化のリスクが高まります。
僕も服薬を急に中断して、大変な思いをしたことがあります。
でも、仕事をしながらだと、忙しさにかまけて通院や服薬がおろそかになりがち。通院スケジュールを先に押さえてから仕事のスケジュールを決めるようにすると、無理なく治療が続けられます。
最優先は治療です。
②無理をせず休むことも大事な治療
どんなに気をつけても、症状が悪くなることはあります。そんなときは無理に働かずに休みましょう。
どうしても無理だと思ったら、主治医に相談して療養に専念することも必要です。
休職中に収入がなくなることが不安な方は、傷病手当金を利用できないか確認してみてください。
「頑張りすぎない」仕組みを作る

①仕事仲間の理解を得る
咳をしている人をみれば風邪かな?と察せますが、あなたがうつ病かどうかは、他人からはわかりにくいものです。
まずは職場の上司に時間をとってもらい、症状などについて共有しておきましょう。非常にプライベートなことですので言い出しにくいかもしれませんが、一人でも理解者を作っておくことが大切です。
さらにチームメンバーに理解を得られれば、仕事量の調整などもしやすくなるでしょう。
②やれるときに、無理しない程度にやる
うつ病の症状には波があります。調子のいい日が続いているからと言って油断してはいけません。ある日突然調子は崩れるものです。
いつも以上に仕事の段取りにこだわりましょう。スケジュールには余裕をもたせましょう。自分でなくてもできる仕事は断りましょう。無理をしないペースで、できる範囲の量をこなしましょう。
少しずつでも着実に仕事をこなすことで、自信も取り戻すことができます。
③自己評価は甘めが丁度いい
自己に厳しく、上昇志向の人ほどうつ病になりやすかったりします。
せめてうつ病の治療中は、すこし自己評価のボーダーラインを下げましょう。できなかったことより、できたことに目を向けましょう。
まとめ
仕事とうつ病治療の両立について解説しました。
繰り返しますが、うつ病の急性期や症状が重い場合には、休職してしっかり療養することが必要です。
どうしても仕事をしながら治療を続けたい場合は、以下の点に注意して働くようにしてください。
- まずは主治医に相談
- うつ病を理解する
- 生活リズムを整える
- 治療を継続する
- 「頑張りすぎない」仕組みを作る